今日は税理士試験の合格発表日ですね。
結果次第で人生が変わる日といっても過言ではないほど。
合格を願う受験生の方々に良い結果が訪れるといいなと思います。
私の受験歴は、
2012年 簿記論受験(合格)
2015年 消費税法受験(合格)
2017年 財務諸表論受験(合格)
です。
数年おきに1科目ずつ受験して合格を積み重ねていきました。
一気に2科目とか、毎年受験できていればもっと早くに試験を終わらせられたのですが、そうもできなかった事情もあり。。
受験時代を振り返ってみたいと思います。
簿記論
簿記論の勉強を始めたのは、当時勤めていた会計事務所の所長の勧めがきっかけでした。
当時、新卒で務めていたシステムエンジニアを結婚による引っ越しを理由で辞め、会計事務所に転職したばかりでした。
システムエンジニアで会計ソフトの保守運用を行っていたので、会計には興味があり簿記2級の資格はありましたが、税理士試験がどういったものかは理解していませんでした。
というより、会計業界自体もよくわかっていませんでした。
勧めにつられて、まずは簿記論からということで、2011年5月、大原で勉強をスタートしました。
勉強は通学スタイルでした。
平日は仕事終わりに新宿校に行き、夜21時頃まで講義を受けたり、講義のない日は自習室で勉強をしたりしていました。
休日は家や大原の自習室で勉強していたと思います。
そんなスタイルで勉強を続けていた矢先、2012年春に長女を妊娠していることが分かりました。
幸い体調も良く、出産予定日は税理士試験後の12月。
8月の試験は妊娠していても受験できそう!ということで勉強を継続しました。
また、受験申込前の段階で妊娠が分かったので、別室受験ができるのではと思い問い合わせたところ、可能だったので別室受験を希望して受験申込をしました。
別室受験の会場は五反田TOCでした。
机が2つつなげられた状態で設置され、広々とした受験環境で本当にありがたかったです。
会場は小さめのセミナールームほどの大きさで、受験生も数名だけでした。
おかげでさほど緊張せず試験に挑むことができました。
お腹の中の長女には感謝しました。
ただ、試験の結果はボーダーより少し上の出来でした。
不合格の可能性もあると思い、受験後も簿記論の勉強を続けました。
ただ、その年の冬が出産予定のため、新たに他の科目の勉強はしませんでした。
結果は運よく合格。
長女を出産し退院した数日後だったような気がします。
合格は予想外だったので本当に嬉しかったのですが、正直、初めての育児でてんやわんやしていた頃でもあり、合格の嬉しさを味わう余裕すらありませんでした。
消費税法
簿記論合格後、すぐにでも2科目の勉強を始めたい気持ちはありました。
ただ、長女を出産後半年で仕事にも復帰し、「育児と家事と仕事」に「勉強」ができるかと考えると難しいなと感じ、少しの間受験は見送っていました。
転機が訪れたのは、二女の妊娠が分かったときです。
妊娠が分かったのが2014年の春、出産予定は12月でした。
2014年9月から消費税法の勉強を始めれば、産休育休中に勉強ができ、2015年8月の受験も可能と考え、受験を決意しました。
消費税法の勉強は、長女のそばをできるだけ離れたくなかったので、通信を選びました。
結果、通信での勉強スタイルを選んで本当に良かったと思います。
細切れで講義を受講できたので、がっつり時間が取れない私にぴったりでした。
なんとか講義に遅れないように付いていくことを勉強のペースメーカーにしていました。
私の場合、1回遅れだすと「もう、いいや」とどんどん遅れの幅が広がりそうだったので、ペースを守ることだけは心掛けていました。
計算問題は、家族が起きる前の早朝の時間や、子供がお昼寝をしている間にやっていました。
理論暗記は、当時赤ちゃんだった二女をおんぶし、家の中をぐるぐる歩きながら念仏のように唱えて覚えました。
おかげで消費税の理論は一字一句全て暗記し全題持っていくことができました。
二女のおかげです、感謝しています。
ただ、試験の出来はというと、理論の出来は良かったものの、計算で大ミスをしてしまいました。
課税判定を間違えてしまったのです。
あー。。やってしまった、これは不合格だと思い、自己採点もしないまま、受験後は税理士試験の勉強から離れて過ごしていました。
結果発表の日すら忘れていたのですが、届いた通知書には思いもよらず「合格」の文字が。
あれ?違う方のを間違って送ってしまったんじゃないかな、と疑うほどでした。
でもやっぱり合格、間違いではありませんでした。
全然予想していなかった結果でしたので、嬉しさよりびっくりが大きかった消費税法の合格でした。
財務諸表論
消費税法の合格後は、大学院での税法免除も視野に入れ、次の科目は財務諸表論にしようと決めていました。
ただ、消費税法に合格後すぐに勉強を始めることはできていませんでした。
当時、都内の会計事務所に正社員で勤めており、時短勤務ではありましたが帰宅したら18時過ぎ。
そこから子供2人のお世話をしたり遊んだりしていると、平日の勉強時間の捻出は難しかったからです。
休日だけ勉強しても合格レベルの勉強量の確保は難しいと感じていました。
しかし、大学院での税法免除を考えれば、財務諸表論が最後の試験科目ということになります。
自分のこれからの人生を考えたら、一刻も早く受験するべきではないかとう思いに至りました。
そこで、当時勤めていた会計事務所を辞め、税理士法人に契約社員という形で転職をしました。
契約社員の場合、週4日の時短勤務が可能だったので、空いた時間を勉強時間に充てることにしました。
また、勤務地が電車で1時間半ほどの場所だったので、乗車中は理論の暗記時間に充てられました。
財務諸表論の勉強スタイルは通学にしました。
勉強を理由に家族を家に置いて学校に行くことはずっと心が痛かったです。
自分を責めるときもありました。
ただ、だからといって中途半端に勉強しても合格できない試験だということは分かっていました。
夫には、これを最後の受験にするから、とお願いして学校に通わせてもらい必死に勉強しました。
家族のためにもう絶対に来年は受験したくない、絶対しない!という気持ちが大きな原動力となっていました。
実力テストでは常に1位、試験直前のオープン模試でも全国1位をとれるほど背水の陣で準備し、本番に挑みました。
結果、合格。
この年だけは合格確実ラインでの合格でした。
振り返ってみると、家族に支え続けられて受験勉強ができていたということに改めて気が付きます。
いつも応援してくれる家族に、これからも感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。