エレガントな上司
過去に税理士法人で勤めていたころ、
素敵な女性の先輩がいました。
あふれんばかりの色気と品のある仕草。
にもかかわらず見た目と裏腹のお茶目な性格。
誰からも慕われ、愛される存在の彼女でした。
一言でいうならエレガント。
いい意味で税理士業界に染まっていないところが
素敵で仲良くしてもらっていました。
自分の目にどう映ったか?
私からすれば、彼女のようなエレガントさを持つ方が最も怖い存在です。
人としてダサい行動をしていたら、
心の中でそっと失笑される。
決して注意などはしない。
エレガントに、私に気づかれぬように思いっきり距離を取られると言いますか。
皆さんの人間関係の中でもそのような方はいらっしゃいませんか?
誤解のないように、決して彼女を否定などしていません。
そのような彼女の全てを含めて私は彼女をエレガントだと思っていたし、
慕っていました。
私もこうなりたいなとも。
エレガントな彼女にはエレガントな対応を
しかし困ったことに
その彼女に対する扱いが大層失礼なお局がいました。
このお局、人により態度がコロコロ変わります。
彼女はその標的になってしまい、顔には出しませんが相当苦労されていました。
ある日とうとう彼女の堪忍袋の緒が切れてしまい、
私に対するその態度はどういうことですか?と
職場の皆の公然でお局に対して毅然と言い返した彼女。
うん、まさにその通り。
泣き寝入りせず言い返した彼女はさすがです。
お局もまさかそんなことを言われると思っていなかったのか
みなの前で恥ずかしいやら、何も言い返せないやらで気まずそうでした。
ようやく彼女の本当の怖さに気がついたのか、
それ以降はすっかり小さくなりました。
彼女のエレガントの本当の意味をわかっておらず
エレガントでガードしている先のゾーンについつい土足で入り込みすぎると
当然の行いをされるということです。
はて、自分はエレガントか?
自分がエレガントか?と考えてみました。
エレガントの意味合いは、
見た目でなく、非倫理的なことを容易にできる存在と思われていないか?です。
まずは相手の意見を受け入れるという姿勢を維持しつつエレガントになる、
なかなかハードルは高そうです。
正直ハードルクリア中というのが現状です。
しかし、年齢を重ねることにより、20代より30代の方が、
さらに、独立前より独立後の方が
エレガントに近づけている気はします。
例えば、動じない、接頭語に「すいません」を言わない(相手によりますが)
これだけでもだいぶ違って見えるかと思います。
目前のハードルはまだ低いかもしれませんが
じきに高いハードルを越えられるよう日々特訓中です。