春の陽気が気持ち良い季節が続いています。
明日は娘の小学校の卒業式です。
娘は卒業しないのですが、いつも優しくしてくれた6年生にちゃんとお礼が言いたいとのことでした🌸
GPT-4がリリースされたようです
昨日GPT-4がリリースされました。
これまでのGPT3.5に比べていろいろな部分でアップデートがあったようです。
回答スピードはGPT3.5に比べて回答速度は遅めではあるものの、精度はあがっているようです。
ざっとまとめるとこんなかんじのようです↓
・回答ワードの拡充
・画像を読み込んで推論
・複雑な質問にも柔軟に回答
・画像や写真の読み込み
・複雑な税金計算
やはり1番気になったのは複雑な税金計算が可能になったということです(^^)
どうやら、申告する本人の属性を伝えておいて、そのうえでその年の収入や経費に関する情報を伝えると、その人に応じた税金計算がされると言うものらしい、です。
(本人が特定できる情報や機密情報を伝えてしまってはなりませんので使用の際はご注意ください☆)
例えば、これまでインターネット上で確定申告について調べてみたことはあるけど、
自分に合った情報かどうかがわらないし、信ぴょう性にもイマイチ不安と感じている方にとっては、より自分にあった情報を教えてくれていいのではと思います。
ポイントは万人に共通の情報ではなく、個人に即した属性や前提をふまえた税金計算を行ってくれるということではないでしょうか(^^)/
また条文の確認もしているようなので、単なる税金計算でなく、法律に基づく高度の税金計算というのもなるほどなと思います。
まだ間違いもありますが、さらに進化していくのだろうなと個人的に思っています。
確定申告の振り返りとテクノロジーの進化と
個人的におぉと思ったのは、GPT-4のリリース日と確定申告の提出期日が重なっていた事です。
確定申告の提出期日=税理士業界の繁忙期のピークです。
※気持ち的なピークで、実際の処理は終わっているという税理士の先生方が圧倒的に多いと思いますが(^^;)
多くの税理士の先生方が、今年も確定申告が終わり一段落だなと感じられているところにGPT-4です。
今かと感じたため、個人的におぉと思いましたが、今の時期だからこそこうも考えられるのではないかな?と思ったのです↓
・確定申告が終わったんだから、一段落。GPT-4はまたいつかと考えるのか、
・今年の改善点をふまえて、今後テクノロジーの活用をどう考えるのか。
会計事務所の業務改善は、テクノロジーを活用することでどうにかできるものが少なからずあります。
確定申告が終わり、改善点を鮮明に覚えていられる状態のうちに、今後に向けて対策を考えるという思考は大事なのではないかと感じます(^^)
私自身も今年もお客様の確定申告を担当させていただきました。
振り返ってみると、高度な税金計算をAIができるようになる世の中において、お客様が税理士にご依頼をいただくのには2つの理由があると感じます。
1つはお客様ご自身ではわからないような難しい案件や突発的な案件
(金融商品や証券税制絡みのもの、譲渡特例、税額控除との有利判定など)もう一つは、お客様ご自身にお時間がなく税理士にお願いしたい場合。
両方が理由という場合もあります。
税理士の知識がより生かせるのは前者ですが、GPT-4などのテクノロジーの進化によりAIでできる部分は徐々に代替されていくのでしょう。
もちろん完全に代替されるとは思っていません。
なぜなら、いくら前提を伝えたとしても、お客様のお気持ちや、雰囲気から察すること、前提として伝えるべきことで漏れていそうな部分など、人間が五感を使って感じ取り、配慮できる力はAIより優れていると思うからです。
そういう意味でテクノロジーの進歩で税理士の仕事が少なくなることはあるけれど、なくなってしまう事はないとうのが現在の私の考えです(^^)/
後者のお客様がお忙しくてご自身で処理する時間がないため税理士にご依頼いただくというお仕事も多くあります。
こちらもまた、AIの進展に関わらず今後も求められる仕事でしょう。
ただ、AIの進展によりシステム化できる部分はお客様でやっていただき、残りの部分を税理士が確認させていただくような、一部を請け負う方法を提案する機会が増えていけばいいのではと思います。
税理士に全部見てもらいたいというお客様のお気持ちやご料金など、お客様のご要望にあった形というのが前提ですが。
そう考えると、現在税理士が行っているどの仕事も、AIで代替できる部分は多く、今後徐々に減っていくのでしょう。
それを前提に今回の確定申告の反省に生かすとするなら、
忙しかったからといって、来年に向けて従業員を増やすとか、預かった資料がもう入りきらないからより広い場所へ事務所を移転するとか、それは改善方法として食い違っていると思うのです。
それよりも、進化するテクノロジーを学び、活用する方法を考える方がずっと本質的と考えるからです。
大手の会計ベンダーもテクノロジーを活用したシステムは販売しているけど、
会計事務所がそれを買ったからといってテクノロジーについていけているとか、ITに強いと自負するのはちょっと違うかな、と思うわけです。
汎用性がなく使い方が限定的な場合もあり、使い方をレクチャーしていただく必要があったり、かえって非効率なこともあります。また払わなくても良いお金を払っていることだってあります。
今年の確定申告で感じたことを本当に生かすためにはどうしたらよいか、うわべの対処でなく、今後を見据えた対策をやっていきたいなあと思っています。
その対策の選択肢の1つとしてテクノロジーの活用があるんじゃないかと個人的に思っています。