会社の決算月の多くは3月

会社の決算月で最も多いのが3月です。
通常、確定申告の期限は決算日から2ヶ月後です。
よって、5/31が申告期限です。

ようやく確定申告も終わり、やれやれ。
よし次に進もう!
そう考えていらっしゃるかもしれません。

ただ、融資を受けている(受ける予定がある)場合
その振り返りや翌期以降の見込みは必ず銀行にも共有しましょう。

決算が終わったら銀行に報告する、ここまでがセットと考えて良いでしょう。

実は借入時の契約書に銀行報告が書かれている

銀行融資を受ける際、契約書を銀行と取り交わします。

実はこの契約書の中に「決算書を定期的に提出する」との記載があります。

よって、本来は借りた側が決算書の報告を行うべきもの、ということなのですね。

考えたらまあそうですよね^^;

お金を借りているのですから、定期的に自分の財務状況を伝えるのは当然です。

銀行は貸したお金を返してもらわなければ困るわけです。

決算月にかかわらず定期的に銀行と情報共有しておこう

では、「定期的に」とは具体的にどのくらいの頻度でしょうか。

先ほど決算が終わったら銀行に報告を行うべきとお話しました。

ただ、決算後、年に一度では正直少ないです。
「定期的」とは言えません。

毎月報告しても良いのです。

というのも、銀行へ状況報告を行う際に提出する「試算表」の作成単位が月ごとです。

売上が減ったり、赤字になると

どうにも銀行足が向かない気持ちになることもあると思います。

ただ、そんなときでも銀行に情報を共有しておくべきでしょう。

実生活でもそうですが、悪い状況は早めに伝えた方が後々救われることが多いと感じます。

銀行融資も然りです。

赤字か続いてどうにもならなくなってから、

お金を貸して欲しいと銀行にお願いしたところで銀行はどう感じるでしょうか。

報告がなかった期間の状況が把握できず、

なぜ今の状況になったのかが不明です。

また心情としても、都合の良い社長だなという気持ちになるでしょう。

苦しい状況でもオープンにしておく事で、

どうにか改善できないか力を貸してくれる事もあるでしょうし、

何より透明性の高い会社は好まれます。



具体的な報告スパンは銀行次第でしょう。

毎月はさすがに報告される側(=銀行)に面倒に感じられるので

もう少しスパンを空けた方が良いという方もいます。

これはあくまでその方個人の意見ですので、

どんな報告タイミングが良いかズバっと担当者に聞いてみましょう。

ちなみに私の地元の信金さんに来てみたところ、

「毎月の報告がありがたいです!」とのことです。

毎月報告する場合に提出するのは試算表です。

大きな動きがある場合は、

事前に口頭でお伝えすれば良いでしょう。

まとめ

本日は決算が終わったら、銀行にも決算報告をしようというお話をしました。

また決算時だけでなく、定期的な報告も必要という事もお伝えしました。

銀行融資はお金が絡む事だからこそ、銀行との信頼関係を大切にすべきだと思います。

借りる時だけ銀行に接触し、借りられた後は疎遠になるのは避けましょう。

仕事が忙しいから報告ができなかった、では結局報告していない事に変わりがありません。

決算後に税理士から確定申告書が返却されますので、それをそのまま送れば良いのです。

融資を受けている銀行への報告について見直してみるきっかけとなれば嬉しいです。

横浜市緑区の女性税理士。 お金と利益をしっかり残す経営を サポートいたします。 銀行融資、経理、クラウド会計が得意。 税理士だけど、税理士らしくない。 親切丁寧なサポートを心掛けています。 お客様と一緒に成長していくことが私の想いです。 趣味は ・ランニング ・読書 ・料理 ・パン屋さんめぐり。