決算書の利益を見て終わっていませんか?
決算書を見たとき、一番最初に確認するのはどこでしょうか?
「利益」と答えられる方が多いのではないでしょうか。
「利益」を見れば、会社が黒字なのか赤字なのかが一目で分かります。
という私も、まず利益を確認します。
でも、利益だけ見て終わりとはしていません。
決算書分析はすぐ忘れて当然
ではなぜ、利益だけ確認して終わるのでしょうか?
それは、利益以外の数字が意味していることがよく分からないからではないでしょうか。
世の中には決算書分析に関する本やセミナーなどがあふれています。
決算書の分析手法を学び、経営に役立てようと試みられた意識の高い社長もいらっしゃるでしょう。
でも学んだ直後は覚えていても、数か月も経てば忘れちゃいますよね。。
人の脳はそういう作りのようです。
忘れたものをまたインプットすべく、
今日も今日とて決算書の分析本やセミナーが事欠くことなく売り出されているのです。
ではどうすれば忘れないか。
それは簡単であること!です。
例え忘れたとしても簡単に思い出せる内容であること、です。
決算書の利益以外に見ておいてほしいところ3つ
とういことで、利益以外に決算書で見ておいてほしいところを3つに絞って、かつ簡単にお伝えいたします。
利益以外に決算書で見ておいてほしいところは「現金預金・売上高・粗利益率」です。
現金預金
現金預金は会社の血液と例えられるように、これがなければ会社は倒れます。
来週の給与が支払えない、仕入先にも支払うことができない。
会社は非常に危ない状況です。
現金預金は色のないお金です。
トランプで言えばジョーカーの位置付けです。
たくさん持っていれば絶対負けないのです。
月の売上の2か月分を最低限の目安として、手もとに確保できているかを確認しておきましょう。
融資・資金繰り相談
売上高
売上高を求めすぎちゃいけないと言われますが、それは「ある程度の規模に到達できたら」という前提付きです。
極論をいえば、売上0でも売上を求めないというのとは違います。
開業後1年間ほどは売上にこだわる必要があるのではないでしょうか。
ではどこまで売上にこだわるのか?
目安は、売上と無関係にかかる費用をまかなえる金額を得られるようになるまでです。
たとえば、給与や家賃、借入金の支払などです。
売上が0の月でも支払を止めるわけにはいきませんよね。
これらの支払額を上回る売上が確保できているかを確認するようにしましょう。
粗利益率
粗利益率は、
・自社の製品をどのくらいの付加価値を付けて売っているか
を確認する指標です。
ちなみに計算式は以下の通りです。
粗利益率=(売上高-売上原価)÷売上高
粗利益率が低い場合、利益を稼ぐために数で勝負する必要があります。
数で稼いで利益を積み増していくイメージです。
この戦略は大手企業に向いています。
なぜなら、それだけ取り扱う商品数も、それを売る人員も、販売ルートも確保しなければならず、多くの資金を要するからです。
中小企業の場合は、この戦法はさけるべきです。
大手企業と同じ土俵で体力勝負に挑んでも勝算は低いからです。
よって、粗利益率が低下していないかの確認が必要です。
もし、低下していたら?
粗利益率の計算要素は、売上高と売上原価です。
この2つのいずれかに原因があるので、何が原因かを確認しましょう。
スポット相談
数字は結果、大事なのはすぐ行動すること
今ご紹介した数字を見て、その数字が悪かったからといって凹む必要はありません。
誰だって最初からうまくいかないのですから、大丈夫。
それより何より大事なのは、すぐに行動する事!です。
数字を改善するために取り組むことを洗い出して、即座に実践していきます。
熱は熱いうちに打て、と言いますが、
明日やろう、では遅いです。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
とも言いますね。
昨日はあんなに重要なことだと思っていたのに、
一晩寝たら、今日は全然重要に感じなくなってしまった、ということありませんでしょうか(^^;
一晩寝る前に行動して外堀りを固めておいたら、
翌日はもう後戻りできません。
実は私はこの効果を利用して、仕事することが結構あります。
もう実践するしかない状況を作り出す方法、おススメです。
編集後記
昨日は大阪にて友人と1日遊んでリフレッシュしました。
友人は今夏社労士試験を受けるようです。
一緒に作戦会議をしました(^^)
