税理士による無料相談に行き、ある事をふと考えるきっかけに。
週末、所属する税理士会が開催する相続税相談会に行ってきました。
実は再来週に同様の相談会があり、相談員役になっているので、
事前勉強の目的での参加でした。
予想以上に多くの参加者の方がいて驚きました。
潜在的に相続でお悩みの方が多いのだなと。
相続税申告もさることながら
所属支部が管轄になる税務署は全国一の譲渡所得の申告件数だとか。
資産税という括りでみても申告件数は多い地域なのではと思います。
それにプラスして、今回参加された方が多かった理由の一つに
無料相談だったということがあるのではと感じました。
目的の違い
最初に申しておきたいのは、無料相談を否定する気持ちはいっさいありません。
今回も、主催者も参加される方も無料相談は当然の前提です。
双方が納得の上で、十分に相談事を話し合うことができたので
双方の目的を果たせて良い機会だったと思います。
一人では不安で分からないことも税理士が身近にいること、
税理士を頼っていただけることを知っていただける機会でした。
無料相談と一言でいってもその目的はそれぞれ異なります。
本日の話は、税理士会の活動を通じて、個人として行う無料相談について再度考えてみるきっかけとなりました。
回りくどくなりましたが、今日は私個人が行う無料相談について、今時点の方針を綴りたいと思います。
やって感じる、方針を決めないと!!
独立当初に、
・相談1時間無料
とHPにでかでかと掲載していました。
それで何が起こったかというと、お察しの通り。
契約に至らず(といいますかそもそも契約する気のない)相談を受け、
私なりの見解をお伝えして終わり。
ということがありました。
しかし、これは私が悪いんです。
だってHPにそう書いてありますし^^;
それで、やっぱりしんどくなってきて無料相談はやめました。
なにがしんどいかというと、
・お金をいただいているお客様がいることとの不公平感
・自分の力が入りにくい
ことでした。
そのため、方針転換をして今ではいっさい無料相談なる文言を引っ込めました。
一個人事務所の仕事としては無料相談は今後もしない方針です。
ただ、冒頭にあった税理士会の会務は目的が異なりますので、無料相談も行います。
こちらのブログやYoutubeも無料サービスのひとつということができます。
これも自分が納得の上なので前向きにやっています。
言いにくくても言っておかないと後からもっとしんどい
現在は事前に料金の話しをしてご了承を得た方にサービスを提供するようにしています。
HPに料金表示も行っていますが、料金に関する不明点をクリアにしてからご依頼いただく、
この意識するようにしています。
八方美人なところがあるので、料金の話をするのが気が引ける部分もありましたが
最近はもう慣れてきました。もうこれも仕方ない、と。
逆に最初に曖昧な説明をしてしまうと、双方不幸な結末を迎えて後味の悪い結果になりかねません。
仕事である以上、言いにくいこともしっかり伝える。
当たり前ですが、苦い経験をすると、やはり大事なことだと改めて感じています。
話が少し異なりますが、
この言いにくいことを言う、というのは普段の仕事でも同じかもしれません。
節税とは言い難いことでもOK!と言ってしまう税理士(または税理士でない人もいますが)
は本当に信頼できるのでしょうか?
良いことばかり言う人が本当に良い人なのかは別ですね。
自分の税金周りのことを最後まで守ってくれるのか、少し俯瞰してみるのも大事そうです。
編集後記
相談会から一夜明けた日曜日は娘たちと餃子作りを。
久しぶりの餃子作りが楽しかったです!