長期未接触とはなんのこと?
税務調査の選定方法のひとつに「長期未接触」があります。
言葉の通り、長年税務調査に入られていない会社・個人事業主を
調査のターゲットにすることです。
目安としては10年ほどです。
選定理由は長年調査に入っていないことですので、
調査の目的は状況確認です。
長期未接触の場合、任意調査になりますので
事前に調査官から調査の連絡があります。
税務調査に至った理由は明かされない
長期未接触は状況確認の位置付けですから、
税務調査が入っても修正なしで終わることもあります。
ですから、そこまで恐怖を感じなくても良い調査といえます。
一方、事前に入念な情報収集をして、不正の的を絞ったうえで調査が行われる場合もあります。
架空経費や売上除外はこちらのパターンです。
しかしどのような理由で税務調査に至ったかの理由は明かされません。
事前に長期未接触のために調査に伺いました、と明言してくれれば
少しは気も安らぐのでしょうが、、
結局調査で間違いが見つかれば調査目的は関係ない
先ほど調査の理由は明かされないとお話しましたが、
久しぶりの調査だからといって、長期未接触と推測して油断してはなりません。
理由がなにであれ、調査先に選定されたことはまぎれもない事実です。
よって、仮に調査の場で間違いが見つかれば、
追加の税金を納める必要があります。
長期未接触だからといって間違いの指摘がないわけではないのです。
よって、事前に調査対策をしっかり行う必要があります。
できることは日々の対策
理由が分からないがゆえ、結局できることは日々の対策に尽きるということです。
いつ税務調査の連絡が来ても対応できるように日々真面目に経理を行なっておくこと以外に対策はありません。
税務調査はそう経験することではありませんが、
だからといって、いざ税務調査の連絡が来てから対策をしようとしても
できることは限られるでしょう。
・見積書、納品書、請求書、領収書、契約書など取引に関係する書類は保管されていますか?
・経理処理のチェック体制はありますか?属人化していませんか?
・経理処理を溜め込んでいませんか?
(後からまとめてやろうとすると記憶が薄くなり、正しい処理ができなくなる可能性が高くなります)
・何か違和感を感じる取引はありませんか?
(不自然な取引は税務調査でのポイントになり得ます。)
日々真面目に経理をしていたら税務調査は決して怖くはありません。
編集後記
本日は梅雨入れ前の最後の晴れの日でしょうか^^
日中かなり暑く感じました。
次女はプールの授業を楽しみにしていましたが、水温足らずで入れなかったようです。。
こんなに暑いのにプールのハードルは高いですねぇ。。