今朝も朝から暖かいですね🌸
上着を着ず、パーカーで仕事に出かけました。
手足はまだ冷えるのであったか靴下と手袋は🧤まだ出社のお供です。
春まであと一歩、ですね(^O^)

ここでお知らせです。
日本政策金融公庫の「新型コロナウイルス感染症特別貸付」の期限が令和5年9月末まで延長されました!
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/covid_19_m.html

新型コロナウイルス感染症特別貸付は据置期間が長く低金利です。
一度ご検討いただく価値があるかと思いますので、ご案内させていただきました。

今日は融資のお話です。
銀行交渉でよく聞く「折り返し融資」についてです。

字柄から何となくイメージはつくものの、詳しい部分はよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで折り返し融資とは?
またどのような場合に折り返し融資を行うのが良いか、についてお伝えしたいと思います。

折り返し融資とは?

そもそも「折り返し融資」とは、
既存の融資額と同額を借りて、そのお金で既存の融資残高を全額返済(完済)することを言います。

具体例だとこのような感じです。

①A銀行から2020年3月に500万円を借入

②返済が進み、2023年3月時点で借入残高は250万円

③ここで新たに500万円を借り入れ、既存融資の250万円を完済する

こうすることで、借入額が250万円から当社借入額の500万円に増額します。
手元の資金が回復するのですね。
これが折り返し融資です。


順調に返済が進んでいるのだから、このまま完済に向けて今の返済を続けよう!
と考えるのは、プライベートの場合はその通りなのですが、事業資金の借入の場合は考え方が異なります。

事業を継続するうえで一番大事なのは、現預金を持ち続けることです。
そのため、融資の返済を進めることより、むしろ融資を出来るだけ多く受けることを考えるべきです。

ただ持っているだけてはなく、できるだけたくさん持っておくことが大事です。
こうすることで、運転資金だけでなく、新規の事業投資、不測の事態に備えることができるからです。

折り返し融資のメリット・デメリット

折り返し融資の最大のメリットは、融資を受けやすいことです。
先ほどお伝えしたとおり、これでの返済実績が信用になり、金融機関は融資を行いやすいのです。


そうであれば、折り返し融資は1度だけでなく、継続して行う方が良いと言えます。
返済が進むたびに折り返し融資を受ける、ということです。

こうすることで、会社は常に多くの現預金を持つことができます。

また、
・返済実績を作り続けること
・金融機関が会社の経営状況を把握できること
により、金融機関との信頼関係を継続することができます。

一方、折り返し融資のデメリットはその分利息の支払が増えることです。
借入額が増えますので、当然と言えば当然なのですが、この点はデメリットであるといえます。

どのようなときに折り返し融資を考えればよいか?

では、どのようなときに折り返し融資を考えればよいのでしょうか?
それは、返済がある程度進んでからです。
具体的には、融資総額の2分の1~3分の2まで返済が進んだ時が良いタイミングです。
もちろん、この間に返済遅滞を起こしていてはなりません。

返済が2分の1~3分の2まで進めば、金融機関からすれば
「この会社は貸したお金を責任をもってきちんと返してくれる会社だ!」
という印象を持ちます。

信用できる会社であれば、「過去に貸した金額と同額なら、貸しても問題ないだろう」
という考えになります。
つまり、これまでの返済実績が信用に繋がり、融資が受けやすくなります。

返済が進んだ段階で、金融機関から折り返し融資の提案をうけることもあるでしょう。
提案があったタイミングで、折り返し融資を受けたい旨を伝えると良いでしょう。

もし、返済が進んでも金融機関から提案がなかったら?
その場合は自ら金融機関に働きかけていきましょう。
金融機関の担当者に相談をし、必要書類をそろえて折り返し融資の話を進めてもらいます。

ただし、前回の借入時から今回の申込時までの決算書の内容によっては折り返し融資を受けられない事もあります。

折り返し融資は受けやすい融資であるといえ、やはり最も大事なのは経営の数字です。
日頃から決算書の数字を良くすることは心掛けないといけないということですね。

まとめ

本日は折り返し融資についてお話させていただきました。
折り返し融資を継続することで、会社は常に多くのお金を手もとにのこして経営することができます。
利息の支払額が増えるというデメリットもありますが、会社を経営するうえで手もとのお金が多いことに越したことはありません。

ご自身の会社の返済状況をみて、折り返し融資のご検討をされてみるのはいかがでしょうか(^^)

横浜市緑区の女性税理士。 お金と利益をしっかり残す経営を サポートいたします。 銀行融資、経理、クラウド会計が得意。 税理士だけど、税理士らしくない。 親切丁寧なサポートを心掛けています。 お客様と一緒に成長していくことが私の想いです。 趣味は ・ランニング ・読書 ・料理 ・パン屋さんめぐり。