
大好物のキャロットケーキ(^^)/
利益が出たとき、会社のためにがんばってくれた従業員に還元したい。
そのような想いをお持ちの社長さん、素敵だなあと思います。
自分だけの懐に入れず、みんなに還元する。
まさに利他の心です。
そういう考え方が私は好きです。
(会計業界はその傾向が薄いので余計そう思うのかも(^^;)
利他の心で日々がんばっていれば、めぐり巡ってきっと良いことが起こる。
よくそう言われますよね。
私も利他の心を忘れたくないなと思っています。
それに、しっかり還元すれば会社が黒字の場合は税金を安くすることもできます。
従業員にとっても、会社にとっても利益を還元することは良いことですね。
利益を従業員に還元する方法でまず思いつくのが、お金での還元です。
つまり、決算賞与です。
会社に利益が出た分を決算賞与で還元しようと考える社長さんも多いでしょう。
本日はそんな社長さんに少しご注意いただきたい点がありますよ、というお話です。
こんな時代だからこそ、利益はお金で支給するのが良いと思う
物価がどんどん上がって、特別な贅沢をしなくてもお金がかかる時代です。
なかなか物価の上げ幅に給与アップが追い付いていない、そんな時代です。
だからこそ、使い道が限定されないお金が良いと考えています。
先日、とある場所で大道芸人さんがパフォーマンスをしている横を通りがかりました。
「四角い紙切れ、丸いコイン、あと全国共通お食事券、ギフトカードでもいいので」
というお話の最中でした。
いや、でもやっぱり商品券より現金が良いよね、なんて思った次第です。
やはり、現金支給が喜ばれるのではないでしょうか。
給与や賞与が増えればその分税金も増えますが、それでも手取りも増えます。
社員旅行や社内レクチャーなど、他にも還元方法はありますが。
従業員それぞれが自分の自由な意思で使える。
これがポイントだと思います。
気を付けていただきたい点~税金~
ただ、税金的には少し気を付けていただきたい点があります。
決算賞与も経費の1つです。
でも経費って、領収書や証拠があれば何でもOKというわけではありません。
いかようにも調整できてしまうからですね。
経費にするためには条件が付きものです。
では、決算賞与の条件はというと次の3つです。
・決算日までにすべての従業員に支給額を伝えること
・支給額の全額を決算日から1か月以内に支給すること
・支給額を経費として処理すること
決算日までにすべての従業員に支給額を伝える
実際にはまだ支給されていないものを経費にするので、後になって金額をかえることだってできます。
後から変える=利益をコントロールすることを税金的には良しとしません。
よって、「だいたいこのくらい支給しますよ」では認められないよということです。
すべての従業員に「〇〇円支給するよ!」と伝える必要があります。
メールやチャットで伝えれば証拠も残ります。
証拠を残しておくことを意識しましょう。
支給額の全額を決算日から1か月以内に支給する
例えば決算月の翌月末が土日祝日の場合は注意が必要です。
前倒しで支給する会社なら問題ありません。
仮に後ろ倒しで支給している場合は注意が必要です。
支給月が翌々月となりますので、1か月を超えてしまいます。
よって、経費に認められなくなってしまいます。
支給額を経費として処理すること
「賞与」という勘定科目で経理処理をしておきましょう。
うちの会社は決算賞与を経費にするよ!
という意思表示の証拠を残しておく意味合いです。
気を付けていただきたい点~人の気持ち的に~
従業員に労いの意味を込めて支給する決算賞与。
ただ一つ気をつけていただきたいのは、会社の利益の調整弁にしないことです。
例えば、今期に想定以上に利益が出たからといって、翌期の賞与を減額して決算賞与に当てる場合。
会社の都合で賞与を上げ下げされる従業員は不信感を持つでしょう。
通常の賞与は変えず、そこにプラスして支給すると考えが良いのではと思います。
従業員は会社が最も大事にしなければならないものです。
調整につかうのはおすすめできません。
まとめ
本日は決算賞与の気をつけたいポイントをお話ししました。
決算賞与を出すと決められたら、きちんと経費にできるかまで確認しておきたいところです。
ちなみに私の事務所は従業員がいないのですが、自分のサービスでお客様に価値を感じていただけるよう頑張っていきます!