
経理は会社にとってなくてはならないものです。
なぜなら、経理は会社のお金、税金、会計の根本だからです。
そのため、経理を行うことは会社の義務といえるでしょう。
でも「義務」といわれると途端に面倒に感じるのがヒトというもので^^;
(私だけでしょうか、押し付けられのが苦手)
できれば義務と思わずに、経理を好きになれば、面倒な経理も楽しく続けることができるでしょう。
まあ、好きとまではいかずとも、面倒だーという気持ちが少なくなればしめたものです。
経理を好きになると良いこと
経理を好きになると良いこと
1.会社の経営状況が数字でわかる
2.これから会社がやるべきことがわかる
3.関係先に良い印象をもってもらえる
4.自信になる
経理とは、会社のお金に関するすべてのことです。
経理処理のみならず、会計・税金・資金繰りも含んでいます。
特に小さな会社や1人会社、フリーランスの方は、社長が経理を行うことが多いものです。
専任の経理担当者がまだいない(これからもいない)からです。
でも、経理ってなんか小難しそうで苦手と感じていらっしゃるかたもいるでしょう。
ただ先ほど述べましたとおり、経理は会社の義務です。
私の持論ですが、「せっかくやるなら経理を好きになっていただきたい」と思っています(^^)/
そこで経理を好きになっていただくべく、経理を好きになると良いことについてお伝えいたします!
1.会社の経営状況が数字でわかる
経理を好きになることができれば、会社の経営状況が数字でわかるようになることができます。
会社の経営状況は、「試算表」という月別の「貸借対照表」や「損益計算書」を使ってその良し悪しを見ていきます。
経理を好きになれば、「試算表」の理解も進みますから、現在の会社の経営状況を「貸借対照表」や「損益計算書」
の数字をみて、良い状態なのか、悪い状態なのかがわかってくるのです。
例えば、売上げが前月や前年に比べて上がったというのはもちろん良いことではありますが、
これは試算表の「売上」を見れば誰でもわかることです。
一方で、売上げは上がったけれど、それにかかったコストも上がっているというのは、試算表を「理解」していなければ
なかなか気づけないことです。
原価率、粗利率、営業利益率、経常利益率、ROEなど、様々な分析指標の意味合いやその数値を用いた改善手法
も試算表の「理解」が進めばおのずとわかるようになってきます。
数字でわかるというのは、実態に即した本当の経営状況がわかると言うことです。
なんとなくうちの会社は儲かっているなぁ、
なんとなくお金が不足している感じがするなぁ、
なんとなくお金がだぶついている感じがするなぁなど。
社長は頭の中で感覚で経営の事はなんとなく把握しているものですが、この「なんとなく」がなくなります。
さらにいえば、この「なんとなく」という感覚は危険で、実はそうでもなかったっていうのが数字でわかることが
あります。
これはとても怖いことで、社長自らは儲かっていると思っていたのに、数字で見るとそうでもなかったという事は、
会社の状況が悪くなっていることに気づくのが遅くなります。
早期に気が付くことができれば、もっとできることは多かったのに、気づくのが遅かったからできることの選択肢が少なく
なってしまうこともあるでしょう。
このような事態を回避するためにも、会社の経営状況はまず数字で知るということが大前提です。
数字で知るためにも、経理を好きになり試算表の理解を進めるというのは大事なポイントです。
2.これから会社がやるべきことがわかる
1つ目の話にも通じますが、これから会社がやるべきことがわかる、これも経理を好きになる事と良いことの1つです。
経理を好きになれば「試算表」の理解がすすみ、それに基づき会社の経営状況を把握することができ、今度の行動計画を立
てることができます。
これは経営において非常に大事なことです。
会社の状況がしっかりわかっていないままに、やみくもにやるというのは失敗のリスクが高いからです。
経営においては、失敗の確率をできるだけ減らすというのは大事な考え方です。
失敗を減らすために出来ることは、感情論や思い付きで動き過ぎないことです。
できれば行動する前に最低限の根拠は持っておきたいものです。
そのためには、数字に基づいた経営数字を行動の根拠にするのが大事です。
利益を増やすためには、売上を増やすべきか、コストを減らすべきか、どちらに比重をおけばよいか、
会社が安定して成長してくために、どの段階で資金調達が必要かなどが、数字に基づき論理的に把握することができます。
3.関係先に良い印象をもってもらえる
経理を好きになると、会社の経営状況を数字で説明できることができるようになってきます。
人間だれしも、知っていることは話したくなるものです。
自社の経営状況を数字で説明できる社長は関係先に良い印象を持ってもらえます。
もちろん会社の強みとなる部分を数字で説明できるというのも大事ですが、一方でこれから会社が成長するために
今ある課題を明確に説明し、今後の対策についても経営の数字を用いながら説明できる社長は信頼感が増します。
例えば、資金調達の場面で
「順調に増収してきたが、Aというサービスだけ見ると、市場のニーズは、競合の台頭などにもより相当程度満たされる
ようになってきた。」ということを商品ごとの売上推移表から説明します。
そのうえで、今後はこれまでのノウハウを生かし、Aというサービスに代替するBというビジネスモデルを構築していき
たいといえば説得感が増します。
さらに、Bのサービスを軌道にのせるためには、いくらの投資が必要だと言えれば、資金調達の可能性が広がるでしょう。
このように、数字を使って会社の状況を適切に説明することができれば、
「この社長は経営の事を良く分かっている社長だ」という印象を与えることができ、
関係先との信頼関係を増すことができるでしょう。
4.自信になる
最後は、経理を好きになると社長の自信になるということです。
先ほどもお伝えしたとおり、経理を好きになると経営の数字の理解が進みます。
社長自らが判断して行った経営の結果を、迅速に数字で確認することができます。
判断の良し悪しを数字で確認することができますし、良い実績が増えればその分自信が高まっていきます。
仮にもし経営判断が間違っていたとしても、すぐに状況を把握することができますから、大きな失敗には至りません。
先ほどもお伝えしたとおり、会社経営においては大きな失敗に至らないということが大事なポイントです。
失敗は誰にでもあるものです。
特に会社経営では失敗を恐れて挑戦できなければ成長はありえません。
大事なのは、判断を失敗した時でも、経営の数字からその失敗にすぐに気が付き、軌道修正ができることです。
会社は大きなダメージは避けることができます。
成功体験だけでなく、失敗の軌道修正ができるということも社長の自信につながっていくでしょう。
経理を好きになるためにできること
ここまでは経理を好きになると良いことについてお話をしてきました。
経理を好きになったら良いことがあるというのは分かった、でも実際にどうしたら経理を好きになれるのか?
とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
経理を好きになるためのポイントは、会社の数字に興味を持つ。
まずはこちらを意識していただければよいと思います(^^/
会社の数字なんか興味がないよ、という社長はほとんどいらっしゃらないでしょうから、
経理を好きになるための下準備はみなさまできている状態であると言えます。
そのうえで、経理を先行してやっていくことが大事だと考えます。
なぜ経理を先行してやる必要があるのか?と申しますと、
後手後手になればなるほど、やっつけ仕事になりがちで、気も進まないからです。
例えば、領収書の処理をあげてみましょう。
先行して経理をしていれば、日々の領収書処理は数枚で済みます。
でも後手後手になって、1か月後にまとめて経理をしようとすれば、領収書が数十枚たまった状態でスタートしなければなりません。
会社の経営数字を見たいのに、その前に目の前の領収書処理で終わってしまう。
効率の良い時間の使い方を意識する社長ほど、面倒に感じてしまうでしょう。
目的(=会社の経営数字を確認する)が到底果たせないのであれば、手段(=領収書の処理)の必要性を感じられなくなり、結果さらに領収書がたまり、気が対から決算月になっていた。
ということも起こりがちです。
そうならないためにも、経理を先行して行うことを大事にしていただきたいです。
経理を先行して行うためには、ぜひ日々経理を行いましょう(^^)/
日々経理では、
・毎日の会計処理(会計ソフトに売上・仕入・経費を登録すること)
・資金繰りの確認(資金繰り表を作成したうえで、3か月先までの資金繰りに問題がないか確認)
利益とお金を会社に残すべく、この2点をやっておいていただきたいです。
まとめ
本日はどうせやるなら、経理を好きになってほしいというお話いたしました!
そして、経理を好きになったこんな良いことがありますよ、というお話も。
経理を好きになると良いこと
1.会社の経営状況が数字でわかる
2.これから会社がやるべきことがわかる
3.関係先に良い印象をもってもらえる
4.自信になる
どうせやるなら義務感を感じて嫌にならないように、好きになる方法を考えてみる。
これは他の仕事にも生かせる考え方ではないかと思っています。
どうせやることを義務感でやるのか、むしろ好きになってしまおう!と考えるのか、どう考えるかによってその人の人生そのものが豊かになるかどうかにも影響が出る気がします(^^)/
(あ!無駄なことなら、やらないという選択肢を持ちましょう。案外やらなくていいことも多いです。それはまだ別の投稿で🌟)