いつやるの?今でしょ?
仕事をすぐやるか、後からやるか。
後からやるならどのくらい後にするのか。
この感覚は少しずつ人によって異なっていると感じます。
この感覚が大きく異なっている方同士で仕事をすると、
「あれ?忘れているのかな。」と片方が要らぬ不安を抱える事があります。
私はすぐにやるでずっと仕事をしています(しているつもりではあります。)し、
これからもそうやっていこうと考えています。
そこで今日はすぐやる事のメリットについて考えてみたいと思います。
情報が新鮮なうちに処理ができる
仕事をはじめるとき、まずはその仕事の理由や背景を確認してから始めることが多いと思います。
仕事の依頼があってすぐに着手すれば、仕事の理由や背景が頭に入ってきたタイミングと手を動かすタイミングにほとんど差がありません。そのため、それらを確認することに特段大きなエネルギーを要しません。
でも、これが1週間経ってから着手する場合はどうでしょうか。
1週間のうちにどんどん記憶は抜け落ちていきます。
それを防ぐために情報を文字に起こして保存したりするわけですが、正直それも無駄な作業と言えるのではと思っています。
すぐにやれば保存する必要がない細かいことも、念のため文字に起こして保存しておく必要があるからです。
さらに1週間後に着手しようとしたら、やはりまた記憶を辿り、仕事の理由や背景を確認する時間が必要です。
すぐにやれば覚えていた情報でも、1週間経てば細かな部分を忘れているものです。
より記憶を辿ることにエネルギーが必要です。
そういう無駄ともいえることにエネルギーを使うと案外疲れるものです。
人間の集中力は限られていますから、そこにエネルギーを投じるのではなく、本当にやるべき事に投じたほうが良いと考えています。
お客様にご迷惑をかけない
すぐにやる事はお客様にとっても良い事だと考えています。
なぜなら、お客様にとっても記憶が新しいからです。
ご依頼いただいた仕事内容について、お客様への質問が必要になることはよくあります。
そんな時、1週間経ってから「◯◯の件教えていただけますでしょうか」と言われては、お客様は1週間前の記憶を思い出さなければならないわけです。
昨日今日のことならまだしも、1週間前の事を思い出すには、頭の中に残る記憶だけでは難しいでしょうから、パソコンを開いたり資料を確認したりと余計な手間ひまをかけていただく必要があります。
お客様に不用な負担を強いる可能性が大きくなります。
事業に集中されたいお客様の時間を税理士自らの怠慢で奪ってしまうのは違うなと思うわけです。
また、お客様が早く結果を知れるというのもメリットだと考えます。
例えば、どのくらいの納税になるのか、次を見越してどういった事をすべきかなど、何事も早めに見込みがつけば対処しやすくなります。
金額にもよりますが、資金繰りが厳しいなか、期日ギリギリに数十万の納税額を示されたらお客様はたまらないでしょう。
この場合は、他にも日頃からのコミュニケーションという部分で問題がありますが、情報を早めに出し対処の時間を多く取れるようにしておくことは意識しておきたいところです。
そのためにはやはりすぐにやるという事が必要です。
今日明日が無理なら、いつ頃対応できるかの見込みをお伝えするだけでも、お客様の安心感は全然違ってくるので、時にはそういう対応も必要です。
失敗の確率が少ない
すぐにやれば、それだけ失敗のリスクも少なくなると考えています。
前述した、記憶の抜け落ちが防げるという事ももちろんですが、繁忙期を分散させる事ができるからです。
例えば、予期しないご依頼が立て込み、後からやろうと考えていた仕事との期日が近しくなってしまった場合。
期日が近いので複数の仕事を平行して進めていかなければなりません。
エネルギーも使いますし、1日の仕事時間も多くなります。
そういうとき、人間は、あっ!というポカミスをしてしまうんですよね。(あ、私だけかな。)
木を見て森を見ず状態になるものです。
その原因は、目の前の仕事に追われて焦り、仕事を終わらすという事に必死になりすぎているからです。
それを防ぐためには、期日を分散させる事が大事です。
期日を分散させるには、やはりすぐやる事が大事です。
1週間後にやろうと計画を立てていても、多くの場合、その1週間の間に別のやるべき仕事が舞い込んでくるものです。
すぐやる人が集まってきてどんどん仕事がしやすくなる
自分自身が仕事をすぐやっていたら、すぐやっていただけるお客様とは波長が合って非常に仕事が進めやすいと感じます。
これは相乗効果なのかなと思います。
いつもすぐにお応えいただけるので、私もすぐにご対応しよう!
お互いがそう思っているので仕事のスピードが鈍化したり仕事が停滞しにくいという事です。
仕事のスピード感が合う相手と仕事を進められるとずいぶんストレスが少くなるものです。
ストレスが少ない相手と仕事をしたいのは誰だって同じです。
そうであれば、ストレスが少ない相手(=仕事をすぐやる方)に来ていただくことが多くなり、結果双方で仕事が進めやすくなると考えています。
編集後記
私の性格はなんでもすぐやってしまいたい気質なので、仕事もやっぱりすぐやるというのが合っています。
後からやろうと覚えておく方がずっと大変で、そのことが気になって仕方がないタイプなので。
でも実際に仕事の現場にいると、お客様から
「〇〇の件、状況いかがでしょうか?」
と催促されている方の姿を傍から見たりします。
この言葉をお客様から発せられたらアウト、早急に仕事の仕方を変えなければいけないサインだと思っています。
(もちろん口にはしませんが、心の中でそう思っています。)
なぜなら、お客様に回答を待たせていて、焦りやモヤモヤを抱えさせてしまっているからです。
なぜこのようなことが起きるかというと、それは優先すべき仕事が多すぎるということなのではないかと思うんです。
私自身、今後もお客様に催促をさせないということは当然心掛けていきます。
でも、もし今後お客様からそのような発言をいただいてしまったなら、自分の仕事の仕方を見直すべきサインなのだと素直に反省しやり方を変えていこうと、今のうちから心に決めています。